VOD(動画配信サービス)とは、歴史やサービス形態

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コラム
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VODとは

VODとは、Video On Demand(ビデオ・オン・デマンド)の略で、「ビデオ」を「要求に応じて(デマンド)」ということです。
視聴者は動画配信サービス会社が提供している映像コンテンツを、インターネット経由で視聴します。
たいていの場合、見る端末は限定がなく、スマートフォンやパソコン、タブレット、テレビなどで見ることができます。

地上波テレビと違うのは、自分の好きなコンテンツ(番組)が、いつでも見られることです。
見る方法もテレビ、パソコン、スマートフォン、タブレットなどさまざま。
スマートフォンやタブレットに保存して、車の中で視聴するなども可能なサービスもあります。

一昔前の、レンタルビデオ店のサービスを、インターネット経由で受けるイメージです。
レンタルビデオ店では、お店に行って借りる、返却期限に返す必要がありましたが、それがありません。
返却予定日までに返さないと延滞金が発生しましたが、VODにはそれがありません。
また、レンタルビデオ店にあった「レンタル中」がないもの特徴です。

レンタルビデオ店と同様、多くのジャンルを取り揃えているサービスがほとんど。
スポーツ中継に力を入れている、など一部のジャンルに特化したサービスもあります。

VODの歴史

VOD普及以前、アメリカでNVODというコンテンツ配信形態がありました。
NVODは「ニア ビデオ オン デマンド」という意味で、いつでも見られるわけではなく、少し時間をずらして見る形態。
この形態がとられた理由は配信負荷抑制です。
もともとアメリカではケーブルテレビが普及していましたが、一度に同じ人気番組を視聴者が見るには、設備が耐えられませんでした。

その後、技術の進歩とともに設備(環境)が、良くなっていきます。
まずは1990年代に、MPEG規格が世界で制定され、画像圧縮技術の基盤が整い、通信容量が小さくなりました。
それとともに、インターネット通信環境も、ADSLの普及で大幅に速度向上。
ケーブルテレビの通信環境も同じく、良くなりました。

2000年以降、現在も使われている光ファイバー通信が徐々に各家庭に普及。
また、個人端末のスマートフォンや画面が大きなタブレットも普及し、今のVOD土壌ができました。

VODの4つのサービス形態

VODは大きく、以下の4種類に分けられます。

種類分類説明
AVOD
(エー・ヴイ・オー・ディー)
広告型動画配信
(アドバタイジング・ビデオ・オン・デマンド)
企業の広告は表示されることによって、ユーザーは無料で動画が視聴できるシステム。
SVOD
(エス・ヴイ・オー・ディー)
定額動画配信
(サブスクリプション・ビデオ・オン・デマンド)
一定の定額料金で、期間内であれば無制限に視聴できる、いわゆる定額動画配信。
EST
(イー・エス・ティー)
視聴期限のないペイ・パー・ビュー(※1)
(エレクトリック・セル・スルー)
ユーザーはコンテンツを購入して、自分のPCなどの保存して、いつでも見られる形態
TVOD
(ティー・ヴイ・オー・ディー)
期限付きのペイ・パー・ビュー(※1)
(トランザクショナル・ビデオ・オン・デマンド)
ESTと似ていて、購入コンテンツを保存してみる形態だが、違う点は期限がある点

※1 ペイ・パー・ビュー・・・有料コンテンツをみるために、料金を支払って視聴するシステム。単一作品、1月毎、シリーズ毎などがある。

日本では、このうち「SVOD」が大半を占めています。
「SVOD」は定額型で、一定料金で見放題というのが基本です。
ですが、一部の作品はペイ・パー・ビュー式で、別料金が発生することもあります。

サービス提供会社の種別としては、インターネット経由でサービスを行っている「インターネットテレビサイト」が主流です。
それ以外には、ケーブルテレビ(CATV)やプロバイダのサービスがあります。
 CATV例・・・ジュピターエンタテインメント(J:COMオンデマンド)、KDDI(MOVIE SPLASH VOD)
 プロバイダ例・・・NTTぷららのひかりTV、KDDIのauひかり

なぜいまVODなのか

VODの歴史と重複する部分もありますが、現在VOD普及している理由はいくつかあります。

  • インターネット普及と通信環境向上
    インターネットが社会インフラになり、インターネット経由で何かをすることが一般化しました。
    そのベースとして、通信環境の向上もあります。
    以前は128kbpsという電話回線を使った環境から、今では光回線で数十Gbps、無線通信も数Gbpsの時代です。
    大容量の動画でも、ストレスなくみられる環境になりました。
  • スマートフォンとタブレットの普及
    いつでもどこでも見られることが特徴のVOD。
    自宅の自分の部屋で、スマートフォンやタブレットで好きな時間に好きな番組を見る。
    1人1台のスマートフォン時代ならではの光景です。
  • 動画を見ることが身近になった
    ニコニコ動画やYoutubeの普及で、たくさんの人が手軽に動画を見るようになりました。
    折り鶴を作りたい、と思った場合、一昔前は静止画(紙や静的なサイト)の説明書をみていました。
    それがいまは、Youtubeで一目瞭然。
    さまざまな動画が、身近に見れれるようになり、動画が当たり前の時代になりました。
  • 人々の生活の多様化(個性と時間)
    映像受像機がテレビしかなかった時代、さらには各家庭にテレビが1台しかなかったころ。
    どの番組を見るかは、個人にあまり選択権はありませんでした。
    いまは、自分の端末で、自分の好きなものを見る時代。
    人気があるものを見ることもあり、自分が好きたがマイナーな番組も気兼ねなく見られる。
    時間に縛られないことも特筆点です。
  • サブスクリプションサービスの一般化
    サブスクリプションサービスとは、一定料金でサービスを無制限に受けられる形態。
    2000年以前もサブスクリプションサービスはありましたが、音楽のそれが一般普及して、そのハードルは下がりました。
    音楽や映像ソフトのように、たくさんのコンテンツがあるジャンルはサブスクリプションサービスと相性が良いです。
  • VOD会社のオリジナルコンテンツ制作
    これまではすでに作られた映像作品を配信していることが多いでした。
    近年、自分たちでオリジナル作品を作る会社が増えてきました。
    その予算も、とてつもない額で、実際に大ヒットしたオリジナルコンテンツもあります。
    自社囲い込み戦略としてとても有効で、資本の大きな会社がより強くなっていきそうです。

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